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「陛下!陛下、お早く!」
――快晴、とまではいかないが、澄み渡った早朝の空気を白い陽光が貫いている。
「もうぅ~、何なさってるんです!予定時刻はとうに過ぎてますよ!」
回廊の向こう側、足を踏みならし、鼻息も荒く近づいてくる怒声。
やおら薬指のかゆくなった私は、そんな声など気にも留めず左の手袋を外す。
「いいっ…加減にして…くだ……さいっ!!」
息も絶え絶えな側近が、どうしたってかわいらしい目を吊り上げて、私の居室を御開帳。
「………っ」
横目で彼を見上げれば、入ってきたそのままの姿勢で固まっている。
「…………どしたの?」
薄く笑って問うてやれば、耳まで紅く染めふいっと顔を逸らした。
「……用意、整っているじゃあありませんか」
逸らせた顔はそのまま、ぼそぼそと呟く側近。
外しかけの手袋を絡ませ、その整った横顔に束の間見惚れる。
―――けれど、そこにはもう。
「……?どう、されました?陛下…?」
―――私の知る彼はいない。
「いいや、大丈夫。なんでもないよ、大丈夫」
そう、私は大丈夫。もうあの日の彼はいないが、彼は彼だ。目の前にいる。
大丈夫、彼の助けなんてなくたって、建国の儀くらいなんとかしてみせる。
大丈夫、彼がいつも傍にいなきゃいけないだなんて、そんなこと決してない。
大丈夫―――。
「なぁ、妹子」
今日、この国が建ち、わたしがこの国に立てば。
「はい?」
この子とも、そう長くはいられなくなる。
怪訝そうに見つめてくる彼を真正面に、泣かないでいる自信はないけれど。
「もう一度、『太子』って…呼ぶでおま…」
未だ私の即位たぬ、この朝に。
――――――――――もうこれ建国じゃねえ即位だ\(^o^)/wwwwwww(ネタ的な意味で)
書いてるうちに妹子記憶喪失みたいになっちゃったよどうしたというのだろう。すいません、妹子に太子を「陛下」と呼ばせたかったがためだけの文字列です↑。私は太子に果てしない夢を見ている模様です。
>未だ昭和を駆け抜ける管理人が、またも朝っぱらからろくでもない更新を致しております。おはようございます。ハロウィン、クリスマス、正月、節分、とこれまで全ての行事をいっそ鮮やかなまでにスルーしてきた管理人ですが、これだけは見逃せませんでした、建国記念日(特に理由も思い入れも御座いません)。…まぁ強いて言うならスーパー聖徳タイムかなと、ここで太子描かずして何時描くんだと、そんな妙な使命感とともに
>せっかくの
※何故か昨日から追記もないのに勝手に「つづきはこちら」が表示され、しかも消せなくなっております。すみません…。
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